【ボクシング】スポーツの死亡事故と僕らが1日あたり死亡する確率。
「殴り合いで強い方が勝ち」という人類史上最も分かりやすいスポーツのボクシング。僕のような「もやし君」でも見ていて純粋に興奮してしまいます。
余談ですが、もやしの僕は小学生の頃からプロレスの大ファンでした。
プロレスごっこをしていて、天山広吉のような友達に綺麗なジャーマンを決められた出来事は、間違いなく僕の人生のハイライトです。
しかし格闘技はかっこいいけれど、相手に直接攻撃する訳ですから危険であることは紛れもない事実です。今回はデータ分析で単純に死亡確率を計算してみます。
事故の発生頻度から見るボクシングの危険性
文部科学省が10万人あたりの死亡・重度の障害事故発生件数をまとめています。レポートによると、10万人あたり1位の自転車で29.29人、2位ボクシングで18.13人が重大な事故を起こしてしまうそうです。
自転車競技が圧倒的なのは意外でしたが、ボクシング、ラグビー、柔道のような選手同士の接触がある競技で上位を占めています。
ボクシングは事故を起こしやすい競技であるのは間違いないようです。
プロボクシングの死亡事故の割合
それでは、日本プロボクシングの死亡事故の割合を簡単に求めてみます。
2012年時点でプロに限れば、60年間で42人が死亡しています。これは1年間に0.7人が死亡する可能性があるということです。
次に、プロボクシングに関してデータを調べてみます。しかし、日本のプロボクシング界は公式で過去データをまとめていないので得られる情報が多くありませんでしたが、できるだけやってみます。
※こういったデータのオープン化が日本のプロスポーツは遅れています。非常に残念。
プロボクシング年間総試合数
2012年で約1,690試合でした。
つまり、日本プロボクシングで1試合あたり死亡事故が起こる確率は
年間死亡者数0.7人÷年間試合数1690試合×100=0.04%
となります。
これってどれくらい高い確率なんでしょうか。全然イメージがつきません。
ボクシングとプロ野球の比較
試しに10万人あたりの事故発生率が低い野球に注目してみます。プロ野球では試合中の死亡事故は2件だと思われます。
- 宇佐美和雄(西鉄)…練習中に他の選手が放った打球が左胸を直撃して死亡
- 佐藤喜久雄(東京セネタース)…試合中に酷暑から熱中症に肺炎と脳の病を併発し、11日後に死亡
宇佐美選手は練習中とありますが、試合の一部である練習で起こってしまった事故なのでカウントしました。ということで79年間で2人ですから年間死亡者数は0.025人。
つまり、日本のプロ野球で1試合あたり死亡事故が起こる確率は
年間死亡者数0.025人÷年間試合数858試合×100=0.0029%
したがって死亡事故率の比較で
ボクシング0.04% VS プロ野球0.0029%
全然よくわかりません!もう少し検証してみます。
私達が1日あたり死亡する確率
平成23年の統計データで日本における年間死者数は1,253,066人です。全然知りませんでしたが、100万人以上も亡くなっていらっしゃるんですね。
ということは、1日あたり1,253,066人÷365日=3433人が亡くなっています。
平成23年の総人口は総人口は1億2779万9千人。
したがって、私達が1日あたり死亡する確率は0.0027%です。
0.0027%というのは37037分の1の確率ということです。
これは年末ジャンボ宝くじで5等10万円を獲得する確率と近いです。(※5等10万33,333分の1の確率)
僕らの1日で死亡する確率が宝くじの5等と同じなんて泣けてきますね。ということは5等を取るということはヤバい確率を引いている?
結論
もしあなたがプロ野球選手であるならば、1日あたりで死亡する確率を0.0002%上げることになってしまいます。
また、もしあなたがプロボクサーならば、1日あたりで死亡する確率を0.0373%上げることになってしまいます。
まあ、厳密には違いますが。。笑
今回は死亡確率という不謹慎な題材を選んでしまいました。ボクシングに対する批判ではなく、単純にデータを見て分析したかっただけです。ご容赦下さい。
こちらからは以上でした。